mossch


PHOTOGRAPHY


  • 星景写真
  • 星空案内
  • 宇宙実験
  • Calendar
  • BIO
  • Contact
  • search
  • sitemap

2020.7.11



ネオワイズ彗星を求めて
どうやって場所を決めたのか





ネオワイズ彗星を求めて出かけてきました。

だって、北海道の尾が長く写った写真を見たら行かない訳にはいかないですよね。


みなさん、天気で悩んでますが、私がどうやって神栖に決めたのか解説していこうと思います。



[撮影データ]
Nikon Z6 / nikon 24-70mm f/2.8
70mm F2.8 ISO3200 6秒
2020.7.11 3:17



ネオワイズ彗星、撮れました!

肉眼でも何とか見えました。


写真で見るととっても立派ですね。



まずは、金曜日。

WindyとSCWの詳細モデルが合っています。これは、この晴れ間を求めて行くしかないでしょう。両方のアンドを取ると、目指すべきは我孫子です。



場所を考えます。

北西が開けていて、あわよくば前景のあるところです。このあと、天気予報が変わるでしょうから、ちょっと広めに考えておきます。


まずは、我孫子周辺。まあ、利根川沿いが良いでしょう。車で行けるところに当たりをつけます。我孫子以外に柏と野田も考えておきます。


次にもうちょっと北側。筑波山があるので、できればそれと絡めたいです。というわけで、小貝川の右岸で筑波山から南西の場所をチョイス。開け具合がちょっと分からないけど、そこは冒険。ダメそうなら、小貝川ふれあい公園あたりですね。


そして、都内もまだ捨てられません。都市星景屋としては、いろいろ絡めたいです。うみほたるも候補です。


東も当たりをつけます。北東に視界の開けているところです。

このあと、少し晴天範囲が東にずれたので、茨城東部も候補に入れておきます。


これだけ、準備すれば十分でしょう。



Windyの更新で予報が大きく変わります。SCWは、局地と詳細で結構違う予報でした。最終的には、九十九里か茨城県の一番外れで銚子の対岸の神栖市のどちらかが良いようです。


多古でいいところないか探しました。でもあんまりよいところは見つかりませんでした。九十九里は、北東方向は、砂浜の方向です。海から昇ってくる彗星は撮れませんし、結構町が明るかったりします。


やっぱり、海から昇ってくるほうがいい!星景屋としては、確率がちょっと悪くなってもこっちの方がいい!ということで、神栖に行くことにしました。



次にどのレンズで撮るか決めておきます。まあ、持ってるレンズによる訳ですが。70mm(フルサイズ。以下同じ)でこの画角です。当然、海も狙っていすので、これくらいがちょうどよいと判断しました。



広めでも撮っておきたい。でもあんまり広いと彗星がしょぼくなる。これは24mmです。これだと、彗星からぎょしゃ座とおうし座と金星が入る感じです。



拡大も撮ります。豪華3本立てですw。これで600mm。望遠鏡になります。


これで、だいたいの感覚が頭に入りました。あとは撮りながら調整をしていきます。まずは、どれくらいの画角がよいのか判断しておくことが大事だと思います。その場で焦らないように、準備できることはしておきます。



夜11時すぎ、神栖に向けてスタートです。東関道で、月が見え始め、星もぱらぱら見えています。幸先は良い感じです。


しかし、四街道で雨降ってきました。。。


神栖に着いたときは、どん曇りでした。このとき、SCWでは、もうちょっと北の方がよい予想でした。悩みます。北へ行くか動かざるか。そのうち、木星と土星が見えてきました。これは、神様がここで撮れって言っているに違いない。決めたら悩みません。



そのうち、晴れてきました!これはいけるぞっと。土星と木星、月とそのそばに火星、金星と4惑星いっぺんに見えてます。


写真撮ろうとフィッシュアイを探すもありません。。。惑星が見えること忘れてました。。。機材の取捨選択で落としていました。(駐車場から結構歩いています)しっぱいしっぱい。風車があって、いい感じなんだけどな。ま、主役は彗星なので切り替えます。


そのうち、西側から雲がごんごんやってくるようになって、土星と木星が見えたり隠れたりしてました。でも、この雲、西からどんどん来ても海でどんどん消えてくれるんです。つまり、彗星側は安泰だったのです。低いところの雲は取れませんでしたが、そこを抜けてくれれば大丈夫そうでした。



ところがです、海の力に抗して、雲が海側に流れ始めました。これからなのに。。。ごんごん流れていきます。


この写真彗星の尾が写っているのがわかりますでしょうか?



[撮影データ]
Nikon Z6 / nikon 24-70mm f/2.8
70mm F2.8 ISO3200 6秒
2020.7.11 3:17



そして、彗星撮れました!ごんごん流れている雲の合間です。液晶で尾がはっきりと確認できましたので、小躍りしました。


ほぼ、彗星のどこかしらに雲がかかっていて、まともに撮れたのは、この1枚だけです。でも、この1枚で十分です。



[撮影データ]
Nikon D750 / nikon 14-24mm f/2.8
24mm F2.8 ISO2000 6秒
2020.7.11 3:12



雲の多さが分かりますでしょうか。そんななか、彗星、プレアデス、ヒアデスと金星そしてカペラが見える奇跡的な1枚です。


フレーミングは、だいたい予習どおりですね。

ああ、望遠鏡は雲の多さに諦めています。



彗星が出てくるまで、ずっと回しっぱなしにしておいたものをタイムラプスにしました。こう見ると尾が結構長く見えますね。



そして、ゆっくりと明るくなっていきます。この時間が好きです。


このあとも彗星が撮れるといいな。



Sitemap





星景写真



星空案内



宇宙実験



カレンダー



経歴



連絡先