六本木ヒルズの展望台東京シティビューには、通常の360度見て回れる室内の展望台とスカイデッキと呼んでいる屋上のオープンエアの展望台があります。
このスカイデッキでは、六本木天文クラブとして毎月第4金曜日に「星空観望会」をしています。
今回は、その星空観望会の撮影をしてきました。
※スカイデッキでは、三脚は使用禁止です。許可を得て三脚を用いて撮影しています。
せっかくなので、日の入から撮影することに。
雲がいい感じでした。
この後、星空は大丈夫なのか少々不安でしたが。
夕焼けに富士山が見えていました。
丹沢の左端の大山もいいですね。
ここで、撮影に苦労している外人さんに声をかけられました。
どうやれば良いかと。
カメラはEOS Kissで、設定しようとしたら、なんとドイツ語。。。
むーん。
まあ、なんとか撮れました。
日が沈んで、オレンジとブルーの好きな時間帯です。
マジックアワーという言葉もあります。
輝いているのは金星です。
先ほどの写真は、ソフトフィルターでほわっとした写真で、マジックアワーが強調している感じです。
こっちの作品は、フィルターなしのきりっとした写真です。
好みの問題でもありますが、星景写真にはフィルターワークも効果的になりますので、ぜひソフトフィルターも使ってみてください。
スカイデッキのお客さんと金星です。
夜景を見に来ている人が大半だと思いますが、金星に気が付いている人もいました。
スカイデッキの西側には、まだ夏の大三角が見えています。
左側の明るい星がわし座のアルタイル(彦星)、真ん中の明るい星がこと座のベガ(織姫星)その上の方の明るい星がはくちょう座のデネブです。
アルビレオも写ってますね。
地上からライトがのびていますが、これは新しい渋谷SKYのライトアップです。
30分毎にあって、これを入れる/入れないでも作品が変わってきますね。
次に東側です。
東京タワーが見えています。
左側にはスカイツリーが。
星は、真ん中にオリオン座、その周りに冬のダイヤモンド(おおいぬ座のシリウス、オリオン座のリゲル、おうし座のアルデバラン、ぎょしゃ座のカペラ、こいぬ座のプロキオンで6角形になります)が見えています。
左側の明るいのは月です。
この人たちのどれくらいが星を見てるかぁ。
「星空観望会」 が始まりました。
望遠鏡が2台と対空双眼鏡が1台の3台での案内です。
星空の学校の星空案内人としては、観望会はとっても勉強になります。
めちゃくちゃ寒かったのですが、お客さんは結構いて、みなさん喜んでいました。
つづいて、スカイデッキを入れずに、東側の星景の作品を作りました。
ダイヤモンドヴェールの東京タワーがきれいですね。
星は、先ほどの東側を撮った作品と同じです。
この作品は、先ほどの作品で地上風景を垂直に画像補正したものです。
東京タワーがまっすぐ立っているのが分かると思います。
この方が、自然だと思いますが、その分星空がゆがんでしまっています。
画像処理がうまい人はそのゆがみも補正して自然にできるのかなぁ。
私は、これくらいが精いっぱいです。
次は、同じ作品でコンポジット(比較明合成)する枚数を少なくしたものです。
これで、オリオン座など星座が分かりやすくなったと思います。
コンポジットの良いところは、好きなところをピックアップして合成できるところです。
軌跡が長くなるようにたくさん撮った中から、スタート地点と軌跡の長さを指定して合成できます。
こうすることで、撮影したデータのなかからいくつも作品を作ることができます。
観望会に戻ります。
望遠鏡をのぞいているところと月を合わせてみました。
対空双眼鏡で星空案内しているところです。
月を見てるのかな。
奥に見えているのは、おおいぬ座です。
人が少なくなって、私ものぞかせてもらいました。
東京は明るくて星が見えないと言われていますが、結構見えますよ。
特にスカイデッキは、観望会中は屋上のライトを消すのと明るいビルや街灯などが眼下になるので、中心では直接明かりが入らず、空の状態にもよりますが、だいたい3等星くらいまでは見えるんです。
3等星まで見えると星座が分かります。
地上でもちょっと街灯を避けると2等星くらいまでは見えると思いますので、明るいからとあきらめずに、夜空を眺めてみてくださいね。