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2017.12.28



富士山 新道峠
星景写真





富士山と撮りたい星座があったので、新道峠に星景写真を撮りに行ってきた。

新道峠には、北側からのルートと南側からのルートがある。


このうち、今回は北側ルートで行った。
北側ルートは、通常、水ヶ沢林道の終点まで行くと登るのはわずかで簡単に新道峠まで行けるのだが、今は冬季閉鎖中だ。
だいたい12月初めから4月まで閉鎖だ。


南側から登った方が近そうな気もしたが、どこまで車で上がれるかもよく分からず、通常の北側ルートにした。
そのほとんどは林道を歩くので、ちょっと距離があるにせよ楽だと思ったのだ。


水ヶ沢林道の始点までは、ほぼ雪もなく、ちょっと凍結していた程度で車で問題なく進めた。



水ヶ沢林道のゲート。

ゲートは閉まっているので、その手前の回避所の空き地に車を止め、山歩きのスタートだ。ゲート付近からアイスバーンだ。
カチコチに凍っている。

北向きの道路はカチコチで、路肩のまだザラメっぽい雪の部分をゆっくり踏みしめながら進んでいく。
動物の足跡も結構あって、面白かった。
水ヶ沢林道は全長1.7kmで、 高低差は110mほど。

たいしたことないと思っていたが、思った以上に時間がかかってしまった。
水ヶ沢林道の終点からは、山歩きだ。

少し登って、鞍部へ。
ここも木々に囲まれた富士山が見えて、いい感じだ。
破風山、黒岳方向へ少し歩くと第二展望台だ。
いったんちょっと下って、さらに登っていくと第一展望台に出る。
ここまで、林道終点から1km弱、高低差100mほど。
雪はまったくなく、普通のハイキングだった。



アルテミスの光を浴びて。
まずは、オリオン座と月と富士山。
新道峠から富士山は真南だ。
オリオンは南中時にだいたい仰角50度くらいまでいくので、富士山とは結構離れてしまう。
なので、大三角やおおいぬ座を入れて工夫する。

この日は、月があって割りと近かったので、月も入れてみた。
オリオンと女神アルテミスだ。
神話は調べてみてね。



冬のダイヤモンドと富士山。
冬のダイヤモンドを入れるとなるとさらに広角が必要だ。
ぎょしゃ座は、天頂を超えるので、魚眼で。



うみへび座と富士山。
うみへび座は頭の星の並びとそこそこ明るいアルファルドが分かる程度だ。
暗い星ばかりだが、このうみへび座は全天で一番大きい星座である。
幅が100度以上あって、頭が昇ってからしっぽがでるまで7時間もかかる。
なので、全体を見るためには、日時が限られる。



見つけ方は、頭から。
こいぬ座の1等星プロキオンとしし座の1等星レグルスの中間くらい、かに座のちかくに頭がある。
特徴的な星の並びになっていて、本当に口の開けたヘビの形をしているので、分かりやすい。
ただし、暗い星々なので、暗いところで見るか都会では写真に撮ってみないと分からないかもしれない。
この近く(南東側)に、このあたりで一番明るいアルファルドがある。
これも周りに明るい星がないので、比較的分かりやすい。

しっぽの方は、からす座が目印だ。
からす座は好きな星座の1つで、その四角形が特徴的だ。
春の大曲線をスピカ方向へちょっと延ばしたところにある。
このからす座の南側にしっぽがあって、さらにもうちょっと東まで続いている。

と、あたまとしっぽが分かったところで、これを結んでいけば、だいたいうみへび座だ。
大雑把な(笑)
ぜひ一度探してみてください。
その大きさが実感できます。
最初に言ったように日時が限られるので、調べていってくださいね。



そのからす座の長秒がこちら。
これはコンポジットではなく、一発撮りだ。
この四角形がからす座で、左の明るい星が、おとめ座の1等星スピカだ。
火星と木星が山肌から昇ってきている。



もう、春ですよ。春。
春の大三角です。
うしかい座のアルクトゥールス、おとめ座のスピカ、しし座のデネボラ(これだけ2等星)で三角形だ。
今は、木星が明るいので、これに惑わされてはいけない。
春の大三角は、キレイな三角形を作る。

ちなみにデネボラは、Denebがしっぽというアラビア語で、ししのしっぽという意味だ。
olaがししなのかな?
デネブがはくちょうのしっぽ(デネブがしっぽの意で単語にはくちょうは出てこない)で、デネブカイトスがくじらのしっぽだ。
他にもあるかもしれない。
しっぽ集めしても面白いかな。



富士山の横にケンタウルス座の上半身が見える。
ケンタウルス座はみなみじゅうじ座のとなりだ。
みなみじゅうじ座はだいたい、富士山の地平線下すぐのところにある。
もうちょっとで見えるんだけどな(笑)



徐々に明るくなってきて、星も消えていく。
からす座、スピカ、木星、火星が残っている。


撮影中、4名(3グループ)と会った。
1人は、月が沈んだころに登ってきた。
私と同じく星撮りだ。
めずらしく、妙に遠慮がちの人で、もっと前出て良いですよと。

カバンがなくなったと少し一緒に探したが、結局出てこず、第二展望台に忘れたかもと戻ったがなく、持ってこなかったのか?というところに落ち着いた。
車にあったかなぁ。

続いて、2人グループ。
関西弁だ。
あー、もう星は撮れないって、朝焼け撮ってた。
かなり素人っぽい。
よく、ここまで来るなって感じだ。

もう1人は、帰り際の第2展望台で、日の出待ちかな?
日の出にはあまりいい場所ではないと思うが。
挨拶しても無愛想であった。

この中では最初に下山したが、駐車スペースには私の他には2台で、名古屋と京都ナンバーだった。
よくまあ遠くから。(断定はできませんが)
冬休みだからか。
夏に来れば良いのに。(余計なお世話)

人には会わないと思っていたので、ちょっと意外だった。
冬季閉鎖時にそこまでして来るかな。(自分のことは置いておいて(笑))


帰りは、登り以上に注意して下りていたが、林道のアイスバーンで1度尻もちをついてしまった。
ま、なんともありませんでしたが。



今回は、中央道回りで、御坂経由で入ったが、途中で星石なる看板を見つけた。
名前からして隕石かと思いきや、1607年のハレー彗星を石に刻んだものらしい。
今度行くときはじっくり見て来たい。



この日は、天気が良くて、御坂からは、南アルプスから八ヶ岳、茅ヶ岳とキレイに見ることができた。
この辺でも撮れるかも。
いい場所ないですかね?



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